人の短を道ふこと無かれ、己の長を説くこと無かれ。
人に施しては慎みて念ふ勿れ、施しを受けては慎みて忘るる勿れ。
『座右銘』
(筆者意訳)
人の短所は殊更に言うべきではない。自分の長所を得々と語るべきではない。人に施した時は、見返りを期待したりなどせず忘れてしまえばよい。しかし、施しを受けた時は、その恩を忘れてはならない。
人に施しては、其の報いを責むること毋れ。(ひとにほどこしては、そのむくいをせむることなかれ)
(『菜根譚』)
人に恩を施したからと言って、その見返りを求めてはならない。