いくそたび かきにごしても すみかへる 水やみくにの すがたなるらむ
いくそたび かきにごしても すみかへる 水やみくにの すがたなるらむ (幾そたびかき濁してもすみかへる水や皇国の姿なるらむ) 薩摩藩...
いくそたび かきにごしても すみかへる 水やみくにの すがたなるらむ (幾そたびかき濁してもすみかへる水や皇国の姿なるらむ) 薩摩藩...
外国の 風招きつつ 国柱 太しくあれと 守り給ひき (とつくにの かぜまねきつつ くにばしら ふとしくあれと まもりたまひき) 明治...
くれなゐの 大和錦も いろいろの 絲まじえてぞ 綾は織りける (くれなゐの やまとにしきも いろいろの いとまじえてぞ あやはおりける) ...
たなつもの 百の木草も 天照す 日の大神の 恵えてこそ (たなつもの もものきぐさも あまてらす ひのおおかみの めぐみえてこそ) ...
つゆとをち つゆときへにし わがみかな なにわの事も ゆめの又ゆめ (露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢) ...
規矩作法 守りつくして 破るとも 離るるとても 本を忘るな (きくさほう まもりつくして やぶるとも はなるるとても もとをわするな) ...
よきをとり あしきをすてて 外国に おとらぬ国と なすよしもがな (よきをとりあしきをすてて とつくにに おとらぬくにと なすよしもがな)...
倭は国のまほろば たたなづく青垣 山籠れる 倭し麗し (やまとは くにのまほろば たたなづく あおかき やまごもれる やまとしうるわし) ...
外つ国の 千くさの糸を かせきあけて 日本錦に おらましものを (とつくにの ちくさのいとを かせきあけて やまとにしきに おらましものを...
高き屋に 登りて見れば 煙立つ 民のかまどは にぎはひにけり (たかきやに のぼりてみれば けぶりたつ たみのかまどは にぎわいにけり) ...
ひんがしの 国のならひに 死ぬことを 誉むるは悲し 誉めざれば悪し 勇ましき 佐久間大尉と その部下は 海国うみぐにの子に たがはずて...
空蝉の 唐織り衣 なにかせん 綾も錦も 君ありてこそ (うつせみの からおりごろも なにかせん あやもにしきも きみありてこそ) 和...
惜しまじな 君と民との ためならば 身は武蔵野の 露と消ゆとも (おしまじな きみとたみとの ためならば みはむさしのの つゆときゆとも)...
しきしまの 大和心のをゝしさは ことある時ぞ あらはれにける (しきしまのやまとごころのおおしさは ことあるときぞあらわれにける) ...
形見とて 何か残さむ 春は花 夏ほととぎす 秋はもみぢ葉 (かたみとて なにかのこさん はるははな なつほととぎす あきはもみじば) ...
君が為め みまかりにきと 世の人に 語りつきてよ 峰の松風 (きみがため みまかりにきと よのひとに かたりつぎてよ みねのまつかぜ) ...
心だに 誠の道に かないなば 祈らずとても 神や守らん (ころだにまことのみちにかないなば いのらずとてもかみやまもらん) 菅原道真...
四方の海 みなはらからと 思う世に など波風の たちさわぐらん (よものうみ みなはらからと おもうよに などなみかぜの たちさわぐらん)...
衣のたては ほころびにけり 年を経し 糸のみだれの 苦しさに (ころものたては ほころびにけり としをへし いとのみだれの くるしさに) ...
かかる時 さこそ命の 惜しからめ かねて無き身と 思ひ知らずば (かかるとき さこそいのちのおしからめ かねてなきみと おもいしらずば) ...