マナ(mana)
宗教的観念の一種で、宇宙に遍在する非人格的、超自然的な力をいう。本来はメラネシア語で「力」の意。
19世紀前半イギリスの人類学者 R.コドリントンによって初めて報告され、のち R.マレット、M.モース、É.デュルケムなどによって探究されて原始宗教の基本的概念となった。
マナは人や物に付着して、その人や物に特別の力を与えるものとされているが、それ自体は実体性をもたない。これと同様の力は、諸民族の信仰のなかに広く見出される。
このような力を宗教の起源とする説は、アニマティズムあるいはプレアニミズムと呼ばれる。