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融即律

融即律(ゆうそくりつ)

別個のものを区別せず同一化して結合してしまう心性の原理をいう。
フランスの哲学者レヴィ=ブリュルがその著書『未開社会の思惟』において、未開民族の心性が文明人と本質的に異なることを示すために導入した概念。
神秘的融即(participation mystique)とも呼ぶ。日本語で「融即」はparticipationの山田吉彦による訳語だが、この語には参加や出席という意味があり、推論抜きに2つのものが同一のカテゴリーの中に入る、直結するというニュアンスを含ませている。また哲学では、プラトンのイデア論の用語で「分有」と訳されるものに相当したために「分有の法則」と言われることもある。

たとえば、自分達が金剛インコであると言っている北部ブラジルのボロロの人たちは、本質的に自分たちは金剛インコと同一であると考えているのだとレヴィ=ブリュルは考え、未開人が近代人からみて論理的な誤りを犯しているという説明ではなく、彼らが全く異なった思考をしていると考え、融即律という概念で説明しようとした。
(その後の調査研究によって否定されている)

参考:Wikipedia

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