かかる時さこそ命の惜しからめかねて無き身と思ひ知らずば 2021/11/21 2022/10/3 言葉 和歌, 辞世 かかる時 さこそ命の 惜しからめ かねて無き身と 思ひ知らずば (かかるとき さこそいのちのおしからめ かねてなきみと おもいしらずば) 室町時代の武将・太田道灌が詠んだ辞世といわれる。 道灌を槍で刺した刺客が、彼が歌を好むのを知っていたから、「かかる時さこそ命の惜しからめ」と上の句を詠んだところ、槍に刺されながら少しもひるまずに下の句を詠んだという。 こんな時(絶命の間際)は、さぞ命が惜しいことだろう。普段から死ぬ覚悟をきめていない者ならな。