空蝉の唐織り衣なにかせん綾も錦も君ありてこそ 2022/7/18 言葉 和歌 空蝉の 唐織り衣 なにかせん 綾も錦も 君ありてこそ (うつせみの からおりごろも なにかせん あやもにしきも きみありてこそ) 和宮親子内親王(かずのみや・ちかこないしんのう)の詠んだ歌。 夫の第14代将軍徳川家茂が長州征伐のために上洛した際、土産は何がよいかと問われた和宮は、西陣織を所望した。ところが、家茂は大坂城で病死する。西陣織は形見として和宮の元に届けられた。 (筆者意訳) 綾や錦のすばらしい衣も何にもなりません。貴方がいなくなってしまったのでは。 こちらの記事もどうぞ惜しまじな君と民とのためならば身は武蔵野の露と消ゆとも