衣のたては ほころびにけり 年を経し 糸のみだれの 苦しさに
(ころものたては ほころびにけり としをへし いとのみだれの くるしさに)
衣川の戦い(1189年)で詠まれたという歌。
敗走する安倍貞任を追う源義家が、矢を番えながら下の句を歌いかけると、貞任は即座にその上の句を返したので、義家は感じいって「武士の情け」と、矢を放つのを止めたという逸話がある。(『古今著聞集』)
(Wikipedia)
(筆者意訳)
着物の縦糸がほころびるように、お前の衣川の館は滅んでしまったぞ。長くきびしい戦いに耐えられませんで。