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シーメンス事件

シーメンス事件

(ジーメンス事件とも)
海軍将校のドイツ・シーメンス社への贈収賄疑惑に端を発する海軍の汚職事件。
1914年(大正3)1月、シーメンス社の情報漏洩事件が新聞で報じられると、同社の海軍将校への贈賄を示す書類の漏洩が発覚。野党は贈収賄疑惑を予算委員会で追及。軍需品の発注や船橋無線電信所の建設に関わる贈収賄が明らかにされ、関与した将校は軍法会議にかけられた。贈収賄疑惑を契機に、山本権兵衛内閣と対中国政策・税制政策で争っていた野党は一致して「海軍の腐敗」を糾弾、内閣弾劾を要求した。
世論も激昂し、2月10日に日比谷公園で開かれた内閣弾劾大会では、散会後に人々が国会議事堂に押しかけた。
3月には、海軍艦政本部長・松本和(まつもとかず、やわら)が呉鎮守府司令長官在任時、巡洋艦金剛の発注で、三井物産を通じてイギリス・ヴィッカース社に収賄していたことが発覚。海軍、内閣への批判が強まる中、海軍予算費の削減をめぐって予算が不成立となり、山本内閣は総辞職した。

出典:アジア歴史ラーニング

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