散るをいとふ 世にも人にも さきがけて 散るこそ花と 吹く小夜嵐
(ちるをいとう よにもひとにもさきがけて ちるこそはなと ふくさよあらし)
三島由紀夫が詠んだ歌。
散るのを厭うこの世であっても、ひとに先駆けて散ることこそが花なのだと(言うように)小夜嵐が吹く。
益荒男が たばさむ太刀の 鞘鳴りに 幾とせ耐へて 今日の初霜
(ますらおが たばさむたちの さやなりに いくとせたえて きょうのはつしも)
三島由紀夫が詠んだ歌。
(筆者意訳)
誇り高き日本男児(武人)である私(我々)は、はやる心を必死に幾年も耐えてきて、今日の初霜の日を迎えた。