無一物(むいちぶつ)
何もないこと。何も持っていないこと。むいちもつ。
「戦争で無一物になった」「破産して無一物になる」
菩提本無樹(菩提本樹無し)
明鏡亦非台(明鏡も亦台に非ず)
本来無一物(本来無一物)
何処惹塵埃(いずれの処にか塵埃を惹かん)
(大意(筆者による))
もともと悟りが宿る樹(身)などというものはない。
明鏡のこころなどもない。
本来、何もないのである。
ゆえに、塵や埃などつきようがないのだ。
中国、唐の僧で禅宗の第6祖の慧能(えのう)の言葉といわれる。