驥尾(きび)
(「驥」は一日に千里を走るという駿馬)
駿馬の尾。駿馬の後ろ。また、すぐれた人の後ろ。
驥尾に付す(きびにふす)
(青蠅が名馬の尾につかまって1日で千里の遠方に行ったという、「史記」伯夷伝の故事から)
すぐれた人に従って行けば、何かはなしとげられる。先達を見習って行動することを、へりくだった気持ちでいう言葉。驥尾に付(つ)く。
蒼蠅驥尾に付して千里を致す(そうよう きびにふして せんりをいたす)
(「史記」伯夷伝・索隠から)
蒼蠅(あおばえ)は遠くまで飛べないが、名馬の尾にとまれば千里も行くことができる。小人物でも賢者や俊傑の庇護によって功名が立てられることのたとえ。驥尾に付す。