対揚(たいよう)
1(形動)能力、勢力、地位などがつりあって対応していること。匹敵すること。また、その物事や人、あるいはそのさま。対等。
2 ある事柄や相手に応じること。あい対すること。
3 二つずつ対になること。コンビをくむこと。
4(「対様」とも)連歌、俳諧で、二つの詞が相対応すること。また、そのように句をつけること。また、その付け方。対様付け。
5 君命などにこたえて、民に向ってその主旨を明確に示し宣揚すること。こたえて称賛すること。
6 仏語。仏の説法の会座にあって、仏に対し問答をおこし、仏意を発揚する意で、仏の説法の相手となって、説法を引き出すこと。
7 仏語。法会のとき、紙の蓮華をまく散華の式の後に、仏法、世法の常住安穏を願う偈文を唱えること。また、その僧。
8 仏語。学僧に対して宗旨を示すこと。