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後妻打ち

後妻打ち(うわなりうち)

前妻が親しい女たちをかたらって後妻を襲い、家財などを打ちこわし乱暴をはたらくこと。
うわなりとは、古語で前妻を意味する〈こなみ〉に対する後妻、次妻に相当し、また第二夫人、妾を指すことも多い。一般に刃物は用いず棒や竹刀で互いに打ち合うとされる。
平安時代にもみられるが、室町時代に多く行われたとされ『昔々物語』『骨董集(こつとうしゆう)』などには、主に武士や町方における行為が記されている。
一人の男性をめぐる複数女性間の対立、嫉妬に由来するわけであるが、これは夫の一時的訪婚をともなう婚姻形態(聟入婚)と関連すると考えられる。

うはなりうち
元亀・天正の頃に行われた習俗で、男が妻を離別して後一ケ月以内に後妻を迎えた場合に起る騒動打である。その場合、まず前妻方から後妻のもとへ使を遣り、口上で何月何日何の刻に何々の道具を持って打ち入るという旨を通じて置く。その日が来ると、身代相応の人数の女を集め、主として鍋蓋・摺子木・箕・箒木などをてんでにおっとって後妻方押し寄せ台所から乱入、同じように女ばかりの味方を寄せ集めて応戦の準備おさおさおこたりなかった後妻方とあられもなく打ち合う。頃よい時分を見計らって双方の仲人・侍女郎たちが現れて仲裁に入る。

出典:『葉隠 上』(岩波文庫)註p.212

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