ご苦労様・お疲れ様(ごくろうさま、おつかれさま)
「ご苦労様」は目上から目下に使う言葉で、目下が目上に使うと失礼になる。「お疲れ様」は、誰にでも使える、という情報が今もはびこっているが、これは間違い。昔、あるビジネスマナーの本がこのようなことを書き、それが広まってしまったらしい。
「ご苦労様」も「お疲れ様」も人を労うことばである。労いは、目上から目下にしかできない。労うという言葉自体がそういう意味である。だから、当然日本語には、目下から目上をねぎらう言葉は存在しない。
ねぎらう【労う・犒う】
同等以下の人の苦労・尽力などを慰め、感謝する。「労を労う」「従業員を労う」
間違った講釈などしないで、ビジネスシーンでは実際上こう使われていると端的に言えばよい。