スポンサーリンク

牝牡驪黄

牝牡驪黄(ひんぼりこう)

(「驪」は、黒い馬)
物事の外見にこだわらず、本質を見抜くことが大事であること。

『列子』説符篇
中国の秦の穆公(ぼくこう)が、駿馬を手に入れたいと思い目利きで知られている伯楽に命じた。伯楽は、自分より友人の九方皐という者の方がすぐれていると、彼を推薦した。
穆公は、それを受けいれ、九方皐に馬を探させた。
黄色い牝馬が見つかったと報告を受け穆公はよろこび、部下にその馬を見に行かせたところ、実際につれてきたのは、黒い牡馬であると知った。
穆公は、馬の色も、性別も分からないのか、と不機嫌になった。伯楽は、穆公に色や性別などではなく、馬に備わっている素質を見るべきである、九方皐が探し当てた馬は、優れた馬に違いない、と説いた。
はたして、穆公のもとにやってきた馬は、天下の名馬であった。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Secured By miniOrange