衣鉢(いはつ)
1 僧侶が身にまとう三衣(さんえ)(3種の袈裟(けさ))と一つの鉢。えはつ。えはち。
2 (禅宗の始祖達磨(だるま)が弟子の慧可(えか)に正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)を伝授したとき、伝法の証として袈裟および施しを受けるための鉄鉢を授けたとの故事に由来)
禅宗で、法を伝える証拠として授ける袈裟と鉢。また、禅僧が師と仰ぐ僧から伝えられる奥義。えはつ。えはち。
3 広く宗教・学問・芸術などで、師から弟子に授けられる奥義。えはつ。えはち。
「衣鉢を継ぐ」
衣鉢相伝(いはつそうでん)
教法や奥義を伝え継承すること。弟子が師の教えを受け継ぎ伝えること。今では広く先人の事業や業績を継ぐことにもいう。