差金・差し金・指金(さしがね)
1(「指矩」とも)
鋼または真鍮(しんちゅう)で作った、直角に折れ曲がった形の物差し。大工が木材を工作するのに用いる。曲金(まがりがね)。曲尺(かねじゃく)。
2 操り人形で、人形の腕にしかけた長い棒。人形の腕を動かし、また、その棒につけた麻糸を引いて人形の手首・指を動かす。
3 歌舞伎小道具の一つ。作り物の蝶、小鳥、鬼火などを先端に付けた黒塗りの細い竿。針金で結わえて作り物が弾むようにし、黒衣の後見が差し出して動かすもの。
4(2から転じて)背後で人を指図して動かすこと。陰で人をあやつること。「有力者の差し金で動く」