形見とて 何か残さむ 春は花 夏ほととぎす 秋はもみぢ葉
(かたみとて なにかのこさん はるははな なつほととぎす あきはもみじば)
(形見とて 何残すらむ 春は花 夏ほととぎす 秋はもみぢ葉)
(形見とて 何か残さん 春は花 山ほととぎす 秋はもみぢ葉)
(形見とて 何をおくらん 春は花 夏ほととぎす 秋のもみぢ葉)
良寛の辞世といわれる歌。
(筆者意訳・解釈)
形見として何を残そうか。(残すものなど何にもないが)私が生まれ変わって、春の花となり、夏のホトトギスの声となり、秋のもみじの葉となればよいなあ。