「帆」金子みすゞ 2021/4/20 2022/1/28 言葉 詩 帆 港に着いた舟の帆は、 みんな古びて黒いのに、 はるかの沖をゆく舟は、 光りかがやく白い帆ばかり。 はるかの沖の、あの舟は、 いつも、港へつかないで、 海とお空のさかひめばかり、 はるかに遠く行くんだよ。 かがやきながら、行くんだよ。 ※金子みすずの著作権は消滅している。 こちらの記事もどうぞ日夕「こだまでせうか」金子みすゞ「大漁」金子みすゞ「お乳の川」金子みすゞ「お魚」金子みすゞ「積もつた雪」金子みすゞ「轍と子供」金子みすゞ「鯨法会」金子みすゞ