露をだに いとふ倭の 女郎花 ふるあめりかに 袖はぬらさじ
(つゆをだに いとうやまとの おみなえし ふるあめりかに そではぬらさじ)
幕末の遊女・亀遊(きゆう)の時世として創作(捏造)された歌。亀遊は、アメリカ商人イルウスに見染められるが、異国人に抱かれることを嫌い自害したとされる。ただ、亀遊が実在したかどうかも定かではない。
日本の女郎花は、露が置くのも厭うのに、降る雨(アメリカ)に袖を濡らしたりはしません。
または、「ふる」を「振る」と取り、「のちのちわたしを振るだろう」との解釈もある。